ナポリの侮辱発言も意に介さないヤンキース監督 「みんな1球に話を集中し過ぎている。もしも3点取っていたのなら、何の問題もなかった」

物議を醸しているマイク・ナポリの発言

 ヤンキースの田中将大投手が1-2で敗れた28日(日本時間29日)のレッドソックス戦で決勝ホームランを打たれた相手のマイク・ナポリ内野手から「愚か者」と酷い侮辱発言を受けたことが、全米で物議を醸しているが、ヤンキースのジョー・ジラルティ監督と田中は宿命のライバルからの“挑発”に取り合わない姿勢を打ち出した。ESPNが「ジラルディはナポリの愚か者発言にOK」と見出しで報じている。

 田中はレッドソックス戦9回2死で迎えたナポリの打席で1ボール2ストライクからファストボールを投じ、これをスタンドに運ばれた。ナポリは直前の2打席で田中の宝刀スプリットに連続で空振り三振を喫していたために、ブライアン・マッキャン捕手は最初にスプリットを要求し、次にスライダーを要求したが、田中は首を横に振り、ファストボールを選択したという。この決断が裏目に出て、決勝ホームランを許した。その後、ナポリはダグアウトに戻ると、同僚5人とハイタッチしながら、「なんて愚かなんだ! オレにファストボールを投げてきた」と絶叫する姿が地元テレビ局「FOX」に全国中継されていた。

 9回2失点の力投で、今季全16試合でクオリティー・スタート(6回以上を投げて自責点3以下)という偉業を達成した田中だが、自身メジャー初の連敗となり、ナポリへの1球ばかりが焦点を浴びていた。

 ジョー・ジラルディ監督はこの暴言について、「マイク・ナポリは世の中に見せつけたり、人をおとしめるような人間に私には見えない。私はナポリがそんな人間とは思わないので、大事とは捉えていない」と試合後にコメント。宿敵の強打打者の挑発行為を受け流した。

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