メジャー球団がハッキング被害!? 流出したアストロズのトレードに関わる機密文書にはイチローの名も

流出した機密文書の中にはイチローの名前も

 もう一つ、ノリスのトレードには関係ないが、昨オフにヤンキースから持ちかけられた日本人選手がらみのオファーもあった。

「3/18/2014 (ヤンキースGM補佐)ビリー・エップラーがDS(アストロズGM補佐デービッド・スターンズ)に、まだイチローのトレードを画策していると言ってきた。(ヤンキースが年俸650万ドルのうち450万ドルを負担して)200万ドルなら喜んで出すそうだ」

 メモとは言え、その内容は実に生々しい。

 この内容がリークされたことで、アストロズの台所事情が明らかになっただけではなく、メモの中に登場する交渉相手となった球団の手の内をすべてバラすことになってしまったわけだ。複数球団の機密情報がリークされてしまったのだから、被害の大きさは計り知れない。

 正体不明のリーク者がセキュリティをかいくぐってハッキングしたのが「グラウンド・コントロール」と呼ばれるアストロズ独自のデータバンクだった。契約情報、スカウティング・リポート、データ分析された成績、会議や交渉の内容を記したメモなど、球団幹部たちが必要とする役立つ情報をまとめたデータベースで、パスワードで保護されているはずだったが、サイバーワールドの達人には容易く看破できてしまったようだ。

 アストロズのルーノーGMは、先月30日マリナーズ戦の前に記者会見を開き、「非常に遺憾なことだ」と厳しい表情を浮かべた。

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