黒田博樹が6回途中4失点も6勝目 2010年7月以来となる129試合ぶりの失策も記録

序盤から大量援護を受けた黒田

○アメリカン・リーグ ツインズ7-9ヤンキース(ミネアポリス)

 ヤンキースの黒田博樹投手が敵地でのツインズ戦に先発し、5回2/3を7安打4失点で6勝目(6敗)を挙げた。序盤に大量援護をもらいながら、4回に突如崩れて4失点。この回に129試合ぶりのエラーも記録した。それでも、苦しみながら白星をつかみ、チームは貯金1となった。

 この日のヤンキースは初回から攻撃陣が奮起。いきなり1死1、3塁とチャンスを作ると、マーク・テシェーラのタイムリーで先制。さらに、続くブライアン・マッキャンのツーベースも飛び出し、2点目を奪った。

2回にもイチローのヒットなどで1死満塁とし、デレク・ジーターの犠牲フライで追加点。ジャコビー・エルズベリーの3ランも飛び出し、あっという間に6点差に突き放した。

 初回を三者凡退に抑えた黒田は、2回に三塁ケリー・ジョンソンのエラーで先頭打者を出したものの、後続を抑えて無失点。3回は無死からクリス・コラベロに初ヒットとなる二塁打を浴びたが、再び後続を難なく抑えた。

 すると、4回にまたも打線が爆発。先頭のイチローがレフト前へのヒットを放つなど1死2、3塁として、ジーターがタイムリー。エルズベリーの二ゴロの間に8点目を奪うと、ボークでさらに1点を加えた。

 9点と珍しく大量援護をもらった黒田だったが、4回に突如崩れてしまう。1死からジョシュ・ウィリンハムに四球。暴投で1死2塁としてからオズワルド・アルシアは三塁側へのゴロに打ち取ったが、素早く処理した黒田が一塁へ悪送球。ボールが一塁後方に転がっている間に1点が入った。微妙なタイミングだったため、結果は内野安打とエラー。ドジャース時代の2010年7月7日のマーリンズ戦でエラーを記録して以来、実に128試合連続で無失策を継続中だった右腕にまさかのミスが出た。

 これでリズムを崩したのか、カート・スズキとトレバー・プルーフに連続二塁打を浴びて2失点目。コラベロには甘く入ったツーシームを左中間へ運ばれて、2ランで4失点となった。

 5回は三者凡退に抑えたものの、6回は先頭を四球で出してしまう。スズキを併殺に打ち取って切り抜けたかに見えたが、続くプルーフに中前打を浴びて降板。大量援護をもらいながら、不完全燃焼でマウンドを降りた。

この日は105球でストライクは66球。防御率は4・20となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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