黒田博樹、ピリッとしない6勝目 地元紙は「もっと良い投球を」

黒田は勝利投手となったが物足りない内容

 ヤンキースの黒田博樹投手が6日(日本時間7日)、敵地でのツインズ戦に先発登板し、5回3分の2を投げ、7安打4失点で今季6勝目(6敗)をマークした。

 105球のうち、ストライクは66球。制球に苦しんだマウンドとなったが、打線の大量援護に恵まれ幸運な白星を挙げた。防御率は4・20となった。

 チームは貯金1としたが、地元紙ニューヨーク・ポスト(電子版)は「黒田は勝利投手となったが、決して良い内容ではなかった」と、ピリッとしなかった右腕に厳しかった。

 6月1日から前回の登板まで、打線の援護点が1試合平均3点未満だった黒田にとっては珍しく、4回表の攻撃を終えて9-0と大量リードをもらったが、その裏に4点を献上。送球エラーを記録するなど本調子でなかった右腕について、記事は「4回はそのイニングを投げ切れるか危うかった。中継ぎ投手を投入し、9回に抑えのロバートソンを使う展開となった」と、序盤に一方的な展開としながら、登板過多のブルペンを休ませられなかったことに着目。先発の役割としては物足りない内容、との評価をくだした。

 ヤンキースは6日に、ダイヤモンドバックスからベテラン右腕、ブランドン・マッカーシー投手をトレードで獲得。先発陣のアップグレードに成功した。ただ、故障で戦列を離れているエースのC・C・サバシア投手は今季中の復帰が絶望的で、若手のマイケル・ピネダ投手の復帰時期も定まらない状況。先発陣は不安定なだけに、昨季エース格として投手陣をけん引した黒田の奮起は不可欠。記事は「この日の登板よりも格段に良い投球をしてもらう必要がある」と、今後に期待を込めた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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