横浜DeNA三浦大輔が史上4人目の快挙 22年連続勝利の裏にある努力と新記録樹立の可能性

レジェンドの2人と肩を並べるために

 工藤氏はプロ4年目の1985年からから巨人から横浜へ移籍した2007年までの23年。山本昌は1988年から2010年の23年だ。山本昌はまだ現役だが、2011年に1軍登板なしで終わっているため、記録はここで途絶えている。2人とも、コントロールに磨きをかけて、長いシーズンで勝ってきた。“投手はコントロール”という言葉がピタリとはまる投手像である。

 ただこの2人、記録が途絶えてしまったのはやはり怪我の影響だった。

 工藤氏はプロ27年目の2008年。3試合に登板し、0勝2敗、防御率5・27だった。前年の10月に左肘を手術。開幕には間に合ったが、状態が上がらず、痛みもあり、以降1軍では登板できなかった。9月に復帰もやはり試合を作ることができなかった。ただ翌2009年には2勝をマーク。実働年数は29年。2010年に西武のユニホームを着たのが現役最後となった。

 山本昌はプロ28年目の2011年。春季キャンプで右足首を捻挫し、十分な練習ができなかった。なかなか完治せずに1軍登板できず。それでも翌2012年に3勝。昨年は5勝。来月の11日に49歳になるが、現役を続けている。

 三浦の体作りの基本は走ること。暑い夏もグラウンドや球場内の階段を根気よく走り、下半身を作っている。肩や肘はそこだけが悪くて痛めるわけではない。土台となる下半身が伴っていないと、肩や肘にも異常が出る。怪我さえしなければ、来季の今頃は、レジェンドの2人に肩を並べていることだろう。三浦の元気な姿を見ることがベイスターズファンの願いでもある。2年後の記録樹立に期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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