田中将大が6週間での復帰を目指し、重要なリハビリを開始

再生療法で復帰を目指す右腕

 ヤンキースの田中将大投手が14日(日本時間15日)に右肘靭帯の部分断裂のリハビリを開始したことが分かった。地元紙ニューヨーク・ポストが報じている。

 メジャーの選手間投票で選出されていたオールスター戦を欠場した田中はこの日、PRP皮膚再生療法とよばれる治療で復帰への第一歩を踏みしめた。自身の血液から抽出した多血小板血漿を注射し、靭帯とその周辺部分の治癒を促す。この後、安静期間を経て、投球練習などを再開させる予定だ。

 田中は10日、整形外科医の学会が行われていたシアトルでヤンキースチームドクターのクリス・アーメッド医師、ドジャースのチームドクターのニール・エルアトラッシュ医師、さらにメッツのチームドクターのデビット・アルシェク医師というスポーツ医学の専門家3人の診断を仰ぎ、全治6週間と診断された。

 このリハビリで肘の痛み等の問題が解消されない場合、腱を移植する靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)に踏み切る可能性もある。その場合は通常、実戦復帰まで1年から1年半を要するために、今季中の復帰は絶望となる。まずは保存療法で順調に回復することを祈るばかりだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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