ジーターが最後のオールスターで主役に 40歳での複数安打は最年長記録!?

ジーターはオールスター通算打率4割8分1厘

 今季限りでの現役引退を発表しているヤンキースのデレク・ジーター遊撃手(40)が最後のオールスターで記録を作った。MLB公式サイトが報じている。

 15日(日本時間16日)に行われたオールスターゲームで、ア・リーグのリードオフマンとして先発したキャプテンは1回表、スタンドのみならず両軍選手のスタンディングオベーションで打席に迎えられると、カージナルスのエース、アダム・ウェインライト投手の投げた2球目の90マイル(144キロ)のカットボールをライト方向に打ち返し、いきなり2塁打。ウェインライトはジーター登場時にグラブをマウンドに置き、拍手で迎えるほど敬意を払っていた。「史上最も偉大な選手と対戦したことを子供たちにずっと話すつもりだ。彼はヒットを打ち、僕は負けたと」と語るなど、ジーターとの対決で打たれてもなお誇らしげだった。

 3回にはレッズのアルフレド・サイモンから右安打を放つと、これがオールスター記録となった。MLB公式サイトによると、40歳での複数安打は史上最年長記録。それ以前は1979年の大会で「最後の三冠王」と呼ばれ続けたカール・ヤストレムスキー(レッドソックス)が2安打したのが最年長記録で、39歳だったという。

 ジーターはこの日2打数2安打。これでオールスター通算27打数13安打で、打率を4割8分1厘まで上げて球宴でのプレーを終えることになった。10打席以上の打者では史上5番目の高打率で、20打席以上では2番目だという。

 4回表に一度守備位置についたところで交代。ヤンキースタジアムの試合終了時におなじみのフランク・シナトラの「ニューヨーク・ニューヨーク」がスタジアムに流れる中、最後のスタンディングオベーションは3分間続いた。ジーターが最後のオールスターで主役となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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