上原浩治が初球宴でダルビッシュにスライダーの握りを教わる場面も 「1回でいい」と話す夢舞台で最強クローザーが充実の時間を過ごす

オールスター初登板を飾った上原

 レッドソックスの上原浩治投手がオールスター戦に日本人最高齢となる39歳で出場し、堂々のデビューを飾った。ア・リーグが2点をリードして迎えた6回2死から7番手で登板。一発を浴びれば同点という厳しい場面だったが、完璧な投球で切り抜けた。試合前には、レンジャーズ時代にチームメートだったダルビッシュ有からスライダーの握りを教わるなど、有意義な時間となったようだ。

 まさに上原の真骨頂と言える投球だった。アスレチックスのスコット・カズミアーが6回に2死3塁のピンチを迎えると、上原の出番がやってきた。ブルペンからマウンドに向かい、レッドソックスの指揮官でもあるア・リーグのジョン・ファレル監督からボールを受け取って、投球練習を開始。初の夢舞台だが、気持ちは落ち着いていた。

「勝っていれば(投げる)ということだった。(4回に)同点になったので、延長戦(の可能性)があるからちょっと待ってくれと言われていたんですけど、その前(5回)に(点が)入りましたから、やっぱり行ってくれと。1人だけというのは言われていたので、もう全力で(投げました)」

 レッズの捕手デビン・メソラコに対して、初球は外角低めへの88マイル(約142キロ)の直球。切れのあるボールで空振りを奪った。さらに、2球目は同じようなコースに今度は79マイル(約127キロ)のスプリット。これに対しても、メソラコのバットが空を切った。3球目は内角低めへの79マイルのスプリット。メソラコは何とか食らいついてファウルにしたが、4球目は同じ内角低めでさらに厳しいコースへの80マイル(約129キロ)のスプリット。簡単に空振りを奪い、三振に打ち取った。

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