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高校野球宮城大会で12年ぶりの「波乱」 4強進出はすべて公立高校に

高校野球の宮城県大会で、20日の準決勝に進出したのは、いずれも公立高校。これは代表校となった仙台西をはじめ、柴田、仙台、仙台三が4強に勝ち上がった2002年以来、12年ぶりのこととなった。

阪神甲子園

仙台育英と東北の2強が準決勝を前に姿を消す

 7月18日、楽天の本拠地・コボスタ宮城で高校野球の宮城県大会準々決勝4試合が行われた。試合結果は以下の通りになった。

【第1試合】塩釜5-2泉松陵(延長13回)
【第2試合】佐沼1-0東北学院(延長10回)
【第3試合】利府3-2東北
【第4試合】気仙沼5-3石巻

 20日の準決勝に進出したのは、いずれも公立高校。これは代表校となった仙台西をはじめ、柴田、仙台、仙台三が4強に勝ち上がった2002年以来、12年ぶりのこととなった。

 宮城といえば由規(ヤクルト)、橋本到(巨人)を輩出した仙台育英、高井雄平(ヤクルト)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)の出身校の東北が2強で、出場を争ってきた。しかし、第1シードの仙台育英は15日の4回戦で東北学院に敗れ、3年連続の出場はならず。第2シードの東北も18日に利府に1点差で敗れ、5年ぶりとなる夏の甲子園出場が消えた。近年はこの2チームのどちらかが4強入りしていたため、10年以上、公立勢のみで4強を占めたことはなかった。

 東北を破った利府は継投で粘り勝つチームだ。6回裏に貴重な1点を奪い勝ち越すと、相手を惑わす継投に出た。チームには絶対的なエースはいない。7回途中から右打者には右投手の渡辺、左打者には左投手の山内と1人の打者に対して、小刻みに投手交代をしてかわすなど、1球1球に息詰まる攻防があった。

 2人には穀田監督が春に成績が残らなければ夏のベンチを外すことを示唆していた。しかし、努力家の2人は自分ができることを考えながら、地道に練習を継続。チーム力の大切さと1球の重要性を胸に刻みながら、この夏のマウンドに上がった。結果、自分の仕事をきっちりとこなした。

仙台育英を破った東北学院高校は惜しくも1点差で涙を飲んだ。破ったのは佐沼高校。無得点の8回にタッチアップ失敗で1点を逃し、嫌な流れとなったが、延長10回でサヨナラ勝利。延長10回のサヨナラヒットは、8回のタッチアップの際に離塁が早くアウトになった2年生の鈴木。ミスを取り返す殊勲のヒットだった。

 利府は2009年春の選抜で21世紀枠で出場し、ベスト4に進出したことはあるが、夏の甲子園出場となれば初めて。佐沼、塩釜も初。気仙沼は52年ぶり2回目となる。私立勢を破った強さが本物であることを全国の舞台でも証明したいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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