ヤンキースGMが田中将大のリハビリの経過を報告 「彼は回復しているが、まだ違和感がある」

最初の投球練習で違和感なくピッチングできるか

 ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが23日、ESPNのラジオ番組「ザ・マイケル・ケイ・ショー」に出演し、今月14日に右肘靭帯部分断裂の治療でPRP注射を打った田中将大投手がいまだ患部に違和感を持っていることを報告した。ESPNが「タナカはまだ肘に痛みがある」との見出しで特集している。

 8日のインディアンス戦後に右肘の痛みを訴えた田中はヤンキースのチームドクターら整形外科の専門医である3球団のチームドクターの診察を受け、全治6週間と診断された。腱を移植するトミー・ジョン手術を回避し、再生療法を選択。自身の血液から抽出した多血小板血漿を患部に注射するPRP療法を行い、回復を待っている状況だ。

「彼は回復しているが、1日ごとに違和感は減っているものの、まだ(違和感は)存在する。基本的にいいことだが、この段階でまだ違和感があることはいいことではない。だから、1日ごと、1週間ごとに我々は状況に応じて(治療法を)適応させる。まだ何かを判断するには早すぎる」

 キャッシュマンGMは番組内でこう語り、日々状態は上向いているものの、現段階で違和感が完全に消えていないことは懸念材料としている。同GMはすでに今回の保存療法で期待通りの効果が得られない場合は、復帰まで1年以上を要するトミー・ジョン手術に踏み切る可能性があることも示唆していたが、この日は「我々はメディカルの専門家の言葉に従っている。それ(保存療法)は満場一致の結論で、誰も手術を勧めていない。彼が手術を受けたからといって、もとのタナカに戻る保証はない」ともコメントしている。

 また、2012年にトミー・ジョン手術を受けたメキシコ人左腕、マニー・バヌエロス投手の例を挙げ、「(トミー・ジョン)手術は高い成功率を誇るが、復活できなかった選手も間違いなく存在する。バヌエロスはトミー・ジョン手術から復帰途中だが、手術前の彼には戻っていない」とも語っている。

 一方、ジョー・ジラルディ監督はPRP療法が実際に効果を発揮しているかどうかは、3週間の経過を見る必要があると指摘しているという。その上で「彼(田中)は良くなっていると感じている。だが、マウンドに立つまでは、彼の回復具合を本当に把握することはできない。そこから、前進できる」と語っている。

 最初の投球練習で田中は右肘に違和感を持つことなく、ピッチングできるか。それこそが田中の運命を左右することになるという。田中自身は順調な回復具合を感じている様子。現在のリハビリで好結果が得られることを祈るしかない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY