岩隈久志が「魔のイニング」に泣く マリナーズ監督は「3球高めに浮いただけ」

マリナーズ打線は零封

 マリナーズ岩隈久志投手(33)が24日(日本時間25日)のオリオールズ戦に登板し、7回を7安打5奪三振4失点と力投したが5敗目(8勝)を喫した。3回にヤングの3ランをはじめ、4連打で4点を失ってしまった。この3回以外はテンポよく攻められたが、1発に泣いた形となった。この日投げ合ったのは、元中日のチェン投手。マリナーズ打線は零封されてしまった。

 球団公式HPでは「魔のイニングが快調だった岩隈を止めた」との見出しで、7月は3勝無敗と絶好調だった岩隈が、強打を誇るオリオールズ打線の前に屈したことをリポートしている。

 3回にヤングに3ランを許した岩隈だが、コンビを組んだズィニーノは「正直なところ、1球に泣いた試合だったと思う。デルモン・ヤングに対するスライダーが高めに浮いたんだけど、それを見事に捉えられて、そこから試合の流れが変わったと思う」と話している。

 だが、その前後は粘投したことにも触れ、「立ち上がりは少し球が浮いたけど、少しずつ落ち着いてきた。3回のあの1球の後も、しっかり修正ができたと思う」と健闘を称えた。

 地元紙シアトル・タイムス電子版では、「また零封」という見出しで、岩隈の力投に応えられなかった打線を嘆いた。マクレンドン監督は「いいピッチングだった」とオリオールズ先発チェンの好投を称えたが、「うちの打線がまったくバットを振れていない」と指摘。この日の試合前にツインズから両打ちモラレスをトレードで獲得したが、その効果に期待したいところだろう。

 マクレンドン監督は、この日の岩隈に関して「(3回に)3球高めに浮いただけ。それ以外は頑張って投げてくれた」と話している。

 次回は30日インディアンス戦での先発が予定されている。この日で再び3点台に上がった防御率を2点台に戻したいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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