田澤純一が救援失敗で今季2敗目 最下位に低迷するレッドソックスで「タザワの順番が訪れた」!?

「らしからぬ不発」とファレル監督

 レッドソックスの田澤純一投手が25日(日本時間26日)のレイズ戦で1点リードの7回1死1塁の場面で登板し、2安打2四球3失点の乱調で今季2敗目(1勝)を喫した。4-6で敗れたレッドソックスは4連敗。地元紙「プロビデンス・ジャーナル」は「タザワがリードを溶かし、4連敗」という見出しで特集している。

「去年のワールドシリーズ優勝メンバーは誰もがこの悲しみのシーズンでいろいろな形で失敗をおかしているが、金曜日のトロピカーナ・フィールドでタザワの順番が訪れた」

 記事ではこう書き出し、47勝56敗でプレーオフ進出の可能性が低くなった苦境の昨季王者において、田澤も不振の同僚の輪に加わったとの見方を示している。

「彼としては、らしからぬ不発だった。いつもファストボールは低めに、右打者の外角に集めるのだが、この日は少し浮いてしまった」。レッドソックスのジョン・ファレル監督は安定感抜群のセットアッパーの乱調をこう嘆いたという。

 1死1、3塁から四球を与えて満塁とした後、4番のエバン・ロンゴリアに2塁打を打たれ、3失点。7回の大量失点が4連敗という結果を招いてしまった。

 レッドソックスはジョン・レスター、レイズはデビッド・プライスが先発。エース対決でレスターは6回を投げ、2失点。プライスは8回を投げ、3失点と白熱のマッチアップだったが、田澤は踏ん張れなかった。ア・リーグ東地区の下位に低迷していた両チームだが、借金3で4位のレイズに対して、レッドソックスは借金9で最下位と大きく水をあけられた。

 今季開幕前からトレードの噂で持ち切りだったプライスだが、今ではレイズの巻き返しによって残留の可能性が浮上し、逆にレスターにトレード話が出始めている。

 田澤は同紙の取材に「フォームがいつも通りではなかった。すごく好調なバッターとの対戦で慎重になりすぎたのかもしれない」と語ったという。

 信頼のおける若きセットアッパーの田澤と絶対守護神、上原浩治投手という日本人リレーの活躍で昨年のワールドシリーズを制覇したレッドソックス。5連勝の後に4連敗という好不調の波の激しい今季だが、後半戦で何とか復調のきっかけを見いだしたいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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