“世紀のトレード”は実現するか レッドソックスとドジャースがレスターとケンプの“交換”を画策

ケンプならフェンウェイ・パークを“破壊”できる!?

 ケンプは2011年オフに2019年まで契約を延長した。総額1億6000万ドル(約168億円)の超大型契約で、まだ1億1800万ドル(約120億円)の契約を残しているという。これはレッドソックスが受け入れることになるが、問題はドジャースがどれだけ負担できるかということ。ただ、レッドソックスも外野手の補強は急務で、両チームの欲求を満たす理にかなったトレードではある。

 ある球団スカウトは「彼が健康なら、あの球場(レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パーク)を“破壊”することができる」と、メジャー最古の球場での活躍を確信しているという。9月23日で30歳という若さから、再生する可能性は十分にある。

 レッドソックスは2012年にドジャースにエイドリアン・ゴンザレス内野手、ジョシュ・ベケット投手、カール・クロフォード外野手と超大物をトレードさせた実績がある。両球団の関係を考えると、決して実現不可能なトレードではない。

 伝統球団の「顔」と言えるスター選手同士のトレードは本当に実現するのか。“草刈り場”となりつつあるレッドソックスだが、ケンプという超大物が再建の切り札なら、来季は再び優勝候補となるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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