日本人投手がメジャーを席巻! 「スライダー」1位にダルビッシュ、「コントロール」2位に岩隈、「救援」3位に上原

セーブ数で自己記録を更新し続けている上原

 そして、「ベストリリーバー部門」では、レッドソックスの上原浩治投手が3位に入った。

 1位は今季リーグ最多の32セーブをマークしているグレッグ・ホランド(ロイヤルズ)で、2位は直球とナックルカーブを武器に防御率1・46、WHIP(1イニングあたりの被安打+与四球)0・72、奪三振率13・30と高水準の数字をマークしているデリン・ベタンセス(ヤンキース)。今季好調の2人より下にランクされているが、リーグトップのリリーバーであることは数字に表れている。

 上原は今季、6日までに自己新となる23セーブをマーク。チームが低迷しているためリーグ5位タイとなっているが、10セーブ以上を記録している投手の中で防御率1・39はリーグトップ、与四球6はリーグ最少だ。昨季途中にクローザーに指名されてから抜群の安定感は変わっていない。世界一となったポストシーズンでのピッチングも鮮烈だった。

 今季は20試合連続無失点も記録。さらに、昨年7月9日から今年6月17日まで公式戦で31試合連続セーブ機会での失敗がなかった。今オフにフリーエージェント(FA)となるため、7月31日のトレード期限までに放出されるとの噂もあったが、レッドソックスは最強守護神に対するオファーをすべて固辞。来季は全盛期のマリアノ・リベラの年俸1500万ドル(約15億3000万円)に迫る額での残留オファーを出す可能性が高くなっている。名実ともにメジャー屈指のクローザーとして評価されていることは間違いない。

 負傷者続出のヤンキースで開幕からただ1人先発ローテーションを守っている黒田博樹投手、レッドソックスのブルペンを上原とともに支える田澤純一投手らを含め、どのチームにおいても日本人投手の存在は欠かせないものとなっている。それぞれの特長を生かし、ファンだけでなく、各球団の監督からも高く評価されている男たちが、メジャーを席巻している。

【動画】上原、1回完ぺきで自己最多の22セーブ目!(MLB.jp)

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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