今夏期待の「最速男」152キロ右腕がいよいよ甲子園デビュー 大分・佐野皓大投手の魅力とは

憧れは大谷翔平でダルビッシュ有の投球フォームも参考に

 持ち球はカーブ、スライダー、フォークと多彩。ストレートだけではチームの勝利につながらないと、甲子園大会ではスローカーブを交えて緩急を使って戦っていく。

 直球に自信があっても、そればかりに頼らない。試合を通して力任せのピッチングではいけないと理解する賢さも魅力の一つだろう。

 打っても4番打者で地方予選では3割8分9厘。佐野は憧れの選手に「日本ハムの大谷投手です」と挙げた。打撃センス以上に、やはり160キロを投げるピッチャー像に憧れを抱いている。また速いピッチャーは初速だけで打者の体感スピードが劣るということも聞きつけ、最近では「初速と終速がどうしたら落ちないのかを考えています」とトレーニングを積んでいる。

 大谷だけではない。動画サイトでダルビッシュ有(レンジャーズ)のしなやかなでテイクバックの小さいな投球フォームにもひかれ、ずっと研究してきた。

「大谷2世」や「○○のダルビッシュ」など高校生投手がメディアに形容されることが多いが、佐野には他にはいない新しい投手像を作っていってほしい。大分高校は12日の大会2日目第3試合で登場。甲子園準優勝経験のある新潟・日本文理高校と対戦する。投打においてプロ注目とされる飯塚悟史投手(3年)との投げ合いも楽しみだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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