ヤンキースが黒田博樹に“特別休暇”

次回先発を1試合スキップ

 ヤンキースが10日(日本時間11日)のインディアンス戦で敗戦投手となった39歳の黒田博樹投手に対し、“特別休暇”を与えることが分かった。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMがニューヨーク・デイリーニューズ紙などのヤンキース番記者にメールで公表した。

 黒田は次の先発をスキップすることになったが、同GMは「今回の休養措置が黒田には有益だとチームは感じている」と黒田温存策について説明しており、疲労回復が目的と見られる。

 黒田は前回登板のインディアンス戦で珍しく制球が定まらなかった。4回2/3しか持たず、5安打5四死球3失点。97球と球数もかさみ、早々と降板した。

 ただ、ヤンキースは7月以降、黒田の登板試合で3勝5敗ながら、黒田自身は力投を続けており、後半戦の防御率は3・77。インディアンス戦前の2試合では7回3失点とクオリティ・スタート(6回以上を投げて自責3以内)を続けていた。しかし味方の援護がなく、いずれもチームは敗れている。

 昨季の黒田は前半戦で素晴らしい投球を見せながら、後半戦に入ると失速。オールスター戦前は8勝6敗、防御率2・65と好成績を残しながら、その後は3勝7敗で防御率4・25だった。チームとしては昨季の悪夢を防ぐ狙いもあるに違いない。

 ヤンキースは12日(同13日)のオリオールズ戦が雨天中止に。松やにを使用した不正投球で出場停止となった後、広背筋肉離れにより長期離脱していたマイケル・ピネダ投手が13日(同14日)のオリオールズ戦で先発復帰予定となった。黒田は今後、先発を1度飛ばされることになり、その後の登板は未定となっている。

 ここまで黒田は崩壊状態のヤンキース先発ローテーションを開幕からただ1人守り抜いてきた。開幕当初の1番手のCC・サバシア投手は右膝手術、3番手のイバン・ノバ投手はトミー・ジョン手術で今季絶望。前半戦で大活躍した4番手の田中将大投手も右肘靭帯の部分断裂で故障者リスト入りし、5番手のピネダもここまで長期離脱を余儀なくされていた。その中で大きな故障なく投げ続けている黒田はヤンキースにとって貴重な存在だ。

 黒田は今季24試合に先発し、7勝8敗、防御率4・03。2年ぶりのプレーオフ進出を目指すヤンキースと39歳のベテラン右腕にとって、今回の特別休暇は吉と出るか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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