抜群の安定感で11勝目を挙げた岩隈久志に敵将もお手上げ状態 「手も足もでなかった」

マリナーズ投手陣は12試合連続3失点以下の球団記録を樹立

 マリナーズ岩隈久志投手(33)が13日(日本時間14日)に本拠地でのブルージェイズ戦に先発し、安定感あふれる投球で今季11勝目(6敗)をマークした。6回2/3を投げて5安打5奪三振1四球で無失点。ブルージェイズ川崎宗則内野手(33)との直接対決では、第3打席に四球を与えたが、前2打席は二ゴロと空振り三振に仕留めた。チームはワイルドカード出場枠を争うブルージェイズを相手に3連勝し、勢いを増した。

 球団公式HPでは「岩隈とモラレスの活躍で、マリナーズは重要な本拠地連戦を8勝1敗でしめた」と紹介。この日は2-0で勝利したことで、マリナーズの投手陣は12試合連続で、相手打線を3点以下に抑えるという球団記録を樹立した。

 ブルージェイズのギボンズ監督は「オフェンスを封じ込められた。手も足もでなかった」とお手上げ状態。岩隈とコンビを組んだ捕手ズィニーノは「うちの先発と中継ぎは、メジャーの中でもトップだと思う。先制点があれば、それを守り切る自信がある」と胸を張った。

 地元紙シアトル・タイムス電子版では、マリナーズがプレーオフ出場争いを繰り広げている最大の理由に「投手陣の安定感」を挙げ、この日の岩隈も例外ではなかったと評している。マクレンドン監督は「今夜のスプリットは飛び抜けていた。本当にいいピッチングをしてくれた」と満足な様子を隠せなかった。

 この日の勝利で65勝55敗となったマリナーズは、タイガースと同じ勝率でワイルドカード2位に並んだ。2001年以来のプレーオフ出場に向けて、残り42試合、熱い戦いが繰り広げられそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

CATEGORY