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甲子園で熱戦を繰り広げる猛者たち 歴史を塗り替える記録は生まれるか

歴史を塗り替える個人記録やチーム記録が生まれることも、甲子園の醍醐味のひとつだ。

阪神甲子園

東海大相模・吉田は“松井裕樹超え”なるか

 夏の甲子園が幕を開けた。激戦区を勝ち抜いた埼玉代表・春日部共栄がセンバツ覇者・龍谷大平安を破るなど今大会も見逃せない試合ばかり。毎年、白熱した試合展開に付随して様々な“記録”が達成されている。記憶に新しい2年前の2012年大会は、桐光学園の松井裕樹(現・楽天)が今治西との一戦で1試合22奪三振という驚異的な記録をマークした。歴史を塗り替える個人記録やチーム記録が生まれることも、甲子園の醍醐味のひとつだ。

 ここで、今大会で“記録更新”の夢を見られる猛者たちを紹介しよう。

 まずは投手部門。奪三振数で、東海大相模の吉田凌(2年)に注目が集まる。神奈川大会決勝で20奪三振(9回途中で降板)をマークしたことから、甲子園での“松井裕樹超え”も期待されている。とはいえ、東海大相模には「140キロカルテット」と称される、140キロ台のスピードボールを投げる投手が吉田を含め4人いる。速球だけでなく、みな制球力に優れ安定してゲームメイクができるため、吉田の登板機会が限られてくると、記録の達成は少々難しいかもしれない。それでも、全国を沸かせるだけの力は十二分にもっている。

 打撃部門を見てみると、「打率・本塁打・打点」が中心となるが、とりわけ「本塁打・打点」を豪快にたたき出す“スラッガー”への関心は大きい。過去、1試合での最多本塁打は清原和博(当時・PL学園)と平田良介(当時・大阪桐蔭)が記録した3本塁打で、1試合最多打点は須田努(当時・常総学院)と筒香嘉智(当時・横浜)が記録した8打点だ。大会を通じての最多打点は萩原圭悟(当時・大阪桐蔭)が15打点を記録している。

 今年、偉大な先人たちに肩を並べようとしていたのが、智弁学園の岡本和真(3年)だった。春の選抜高等学校野球大会の初戦で2本のアーチをかけた実績とその圧倒的パワーから、今夏の「3発」、そして新記録となる「4発」を期待するファンは多かった。

 岡本の強みは、ホームランを打てるポイントが広いところだ。高校生レベルであれば、たとえ強打者といえども、スタンドへ運ぶことのできるコースは限られていることが多い。しかし岡本は、ホームランにできるゾーンが広いのだ。高低に関しては、真ん中高目のややボール球から、腕が伸びきった状態でインパクトする低目のボールに至るまで、スタンドへもっていくことができる。また、打ち返すことが難しいとされる厳しいインコースのボールもうまくさばく技術があり、長打に仕留められるゾーンが並の強打者とは違うのだ。

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