全49代表校が初戦を戦い終えた甲子園 評価を高めた選手は誰?

「素材はいい」とスカウト陣の評価を高めた山形中央・石川直也

 甲子園に来てから評価を高めた選手もいる。富山商の森田駿哉投手だ。

 初戦の日大鶴ケ丘戦で8奪三振。2回戦の関西戦では11奪三振の快投。低めに抑えるコントロールが抜群だった。また、初戦で敗退したが、大分の佐野皓大投手。スピードは自身最速の152キロにはほどほど遠かったが、スライダーのキレがいい。腕もしっかり振れているところが、将来性を感じさせた。

 惜しくも盛岡大付属の松本に投げ負けた東海大相模の青島凌也も、3回まで9アウト中、8個の三振を取るなど、ポテンシャルの高さを見せつけた。191センチの長身右腕、山形中央・石川直也も角度のあるボールを投げていた。スカウト陣からは「まだまだやらなくてはならないことは多いが素材はいい」との声が上がった。

2年生では短いイニングだったが、盛岡大付戦でリリーフした東海大相模の小笠原慎之介、吉田凌の両投手。また、龍谷大平安の高橋奎二、元氏玲仁投手のこれからの成長に期待。東邦の1年生右腕、藤嶋健人投手も「2年後が楽しみな存在」と言われている。

プロ注目の星稜の岩下大輝投手や日本文理の飯塚悟史らが勝ち進んでいるため、今後の戦いでさらに成長していくことも期待される。まだまだ熱戦から目が離せない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY