周囲も驚くまさかの乱調 岩隈久志のメジャー最短KOにマリナーズ監督も「クマも人間だ」

同僚も「誰でもこういう日はある」と擁護

 レッドソックスのファレル監督は、岩隈攻略について「低めの球には手を出さないようにした。彼は素晴らしい投手。持ち球のほとんどが最後は落ちる球なので、ストライクゾーン低めの球はわざと見逃すことにした」と話している。

 地元紙タコマ・トリビューン・ニュース電子版では、岩隈がこの日を含めレッドソックス戦に通算4度先発し、15イニングを投げて30安打、自責点17であるというデータを紹介。岩隈からマウンドを受け継いだレオネが「誰でもこういう日はある。今日はたまたまクマがそういう日に当たっただけ」と同僚を思いやるコメントを寄せている。

 同じく地元紙シアトル・タイムス電子版では、普段は球数少なく長いイニングを投げる効率のよいピッチングをする岩隈が、この日は初回だけで1イニングあたりでは自身最多となる39球を要した事実を挙げ、いかに状態が悪かったかを指摘している。ちなみに、この日までの最多球数は28球で同じくレッドソックス戦だったそうだ。

 これまでクオリティの高い登板を続けてきた岩隈だけに、周囲の驚きは相当なものだが、マクレンドン監督も指摘するように「クマも人間だ」。何よりの救いはチームが勝利したこと。次回30日ナショナルズ戦では、挽回したいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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