イチローの出場機会に影響も!? ヤンキースが新たに外野手を獲得

メッツから放出されたC・ヤングとマイナー契約

 ヤンキースがメッツから放出されたクリス・ヤング外野手とマイナー契約を結んだことが明らかになり、イチロー外野手の出場機会に影響が出る可能性も出てきた。米テレビ局CBSスポーツが報じている。

 ヤングは今季開幕前にメッツと年俸725万ドルの1年契約を結んだが、88試合出場で打率2割5厘、打点28、ホームラン8本。期待された成績を残せず、ファンの批判の対象となり、メッツからこのほど解雇されていた。

 ヤングはダイヤモンドバックス時代の2007年に32本塁打を放つなどしており、長打力を期待されての補強となる。

 記事では「ヤンキースにはすでに多くの外野手がいる。だが、ヤングがメジャー昇格となる場合、40歳の象徴的存在 イチロー スズキのポジションで折を見て使われる可能性がある」と指摘。イチローは規定打席には達していないものの、今季打率2割8分9厘とチーム最高打率をマークするなど再び調子を上げており、プレーオフ進出争いを繰り広げるチームで大きな存在となっている。

だが、27日(日本時間28日)のタイガース戦では5試合ぶりに先発落ち。ジョー・ジラルディ監督は先発投手の利き腕や選手のコンディション面を考慮して先発を決めており、イチローが調子を落とすようなことがあれば、ヤングの状態次第で出場機会が減る可能性はありそうだ。

 一方、ヤンキースはすでにジャコビー・エルズベリー、ブレット・ガードナー、カルロス・ベルトラン、イチローと4人の外野手を擁し、7月末のトレード期限ギリギリではマーティン・プラドを獲得。内野のレギュラーとして活躍している新戦力は外野を守ることもあり、頭数は揃っている。だが、ここで再び負傷の問題が浮上。ベルトランが右肘骨棘障害の再発で今季3度目となる患部への注射を打ち、ガードナーは24日のホワイトソックス戦以降、足首の故障により3試合連続で欠場していた。マイナー契約でのヤング獲得は、理にかなった補強とも見ることができる。

 イチローは今季開幕前、チーム首脳とメディアから外野手の5番手という低評価を受けていたが、代打、代走、守備固めと限定的なプレー時間でハイレベルなプレーを披露。一時は先発の座を確保するに至った。プレーオフ進出に向けた山場で、またしてもライバルが増えることになった不惑の安打製造機だが、有無を言わさぬパフォーマンスでチームに多くの勝利をもたらすことに期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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