和田毅が2敗目もカブス監督の信頼は揺るがず 「彼がゲームを作ってくれた」

「ワダはがんばっていた」

 カブスの和田毅投手が30日(日本時間31日)のカージナルス戦に先発し6回を投げ、5安打4失点ながらも自責3で抑え、今季5度目のクオリティー・スタート(QS=6回以上を投げ、自責点3以内)を達成した。しかし味方打線の援護がなく、降板後にリリーフ陣も打ち込まれて2‐13と大敗。今季2敗目(4勝)を喫した。それでもリック・レンテリア監督は粘投を見せた左腕を称えている。ESPNが報じている。

 初回に四球とエラー絡みで失点した和田だが、その後は好投。5回に相手主砲のホリデイに痛恨の3ランを許したが、6回まで投げ、QSを達成した。今季メジャーデビューを果たした33歳のオールドルーキーは4勝2敗と力投を続けている。

「ワダはがんばっていた。ホリデイへの1球はスタジアムの外に運ばれてしまったが、そこで踏みとどまり、もう1イニング投げてくれた。よく粘ってくれた。彼がゲームを作ってくれたと思っている」

 大敗後、レンテリア監督はこう語って和田の投球を称えている。残念ながら和田自身が4連勝は達成できなかったが、指揮官の評価は揺らいでいないようだ。

 MLB公式サイトによると、和田は次回対戦時に、同じくリリーフの藤川球児からもホームランを放ったホリデイ対策を講じることを語っている。「今振り返っても、結果論でしかない。(捕手の)カスティーヨと自分で話して決めたことで、あのボールで行くことになった。そこに結果が付いてこなかった。次回彼と対戦することになったら、違うゲームプランを用意しないといけない」と地元メディアに話しているという。

 この日は87球を投げ、ストライクは53球。マウンド上で喜怒哀楽を出さないクールな男は静かにリベンジを誓っていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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