ソフトバンク・攝津がエース対決を制す 打線が相手エース・金子を攻略

摂津の9勝目でソフトバンクがゲーム差を2・5に広げる

 前夜は延長12回を戦い、4-4の引き分け。痛み分けとなったソフトバンクーオリックスのパ・リーグ首位攻防第2戦はソフトバンク打線がオリックスの金子千尋をKOするなど、10-3で勝利。ゲーム差を2・5に広げた。摂津正が6回3失点で9勝目(6敗)をマーク。金子は5敗目(12勝)となった。

 摂津は「絶不調でした。全然ストライクが入りませんでした。野手のみんなが点を取ってくれました」と打線に感謝した。2回だけで3四球を出すなど、苦しいピッチングだったが粘りの投球で勝利に貢献した。一方の金子もいつもよりはコントロールが甘かった。試合は両チームとも点を取り合いながら、2-2で5回を終え、ここから大きく動き出した。

 6回、オリックスはT-岡田が摂津から打った瞬間にそれとわかる豪快なホームランをライトスタンドへ運び、1点を勝ち越した。しかし、ソフトバンクも金子の制球が少し乱れたところを逃さなかった。6回裏、2アウトからイ・デホの2塁打、長谷川勇也のヒット、松田宣浩の四球で満塁とすると、柳田悠岐がフルカウントから金子の内角フォークを見極めて押し出しの四球を選び、同点とした。

 ここで秋山監督は代打に吉村裕基を送り、策が奏功する。思い切りのいい打撃が持ち味の吉村は初球からフルスイング。空振りとなったが、2球目も直球に食らいついた。「打ったのは高めの真っ直ぐ。バットの先っぽでしたがいい仕事ができました」とセンター前へ落とす2点タイムリー。続く明石健志にもタイムリーが出て、この回4得点。金子をマウンドから下ろした。金子は5回2/3を投げて今季最多の6失点となった。ソフトバンクは今季4戦1勝3敗と苦手だった金子を攻略。今後につながる攻撃だった。

 7回以降、ソフトバンクはセットアッパーの森唯斗、五十嵐亮太が1イニングずつを無失点。打線はその後も吉村にホームランが飛び出すなど、攻撃の手を緩めず、2ケタ得点。最後は岩嵜翔が締めて勝利した。

 4日の第3戦はソフトバンクは武田翔太(2勝1敗)、オリックスが西勇輝(12勝7敗)が先発する。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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