レンジャーズのダルビッシュ有が再検査へ GMは今季中の復帰に消極的

今季中の復帰は見送りか、GMは「無理はさせない」

 レンジャーズのダルビッシュ有投手が今季中に復帰する可能性が低くなってきた。ジョン・ダニエルズGMは3日(日本時間4日)、右肘の炎症で故障者リスト(DL)入りしているエースについて、4日に再検査を受けさせることを明かした上で「無理はさせない」と発言した。地元紙ダラス・モーニング・ニュースが伝えている。

 ダニエルズGMは、離脱中のダルビッシュが4日に本拠地アーリントンで再検査とチームドクターのキース・メイスター氏の診察を受け、今後の方針を決めることになると話したという。同紙は「(今シーズンの)残り時間は少なくなっている。常識的な決断をすることになるだろう。無理はさせないつもりだ」というコメントを伝えている。

 ダルビッシュは8月13日にDL入りが発表された。当初は軽症と見られていたが、それ以降はボールを握っていない。同紙は、右腕がキャッチボールも行わずに3週間ノースローであることを指摘。2度目の検査を受けて異常なしと診断されても、一からリハビリを行わなければならないため、今季中の復帰は厳しいとの見方を示している。

「ノースローの状態から試合で投げられるようになるまでは、一般的なタイムテーブルで少なくても2、3週間はかかる。レンジャーズのシーズンはあと25日間で終わる」

 記事ではこう言及されている。開幕前には優勝候補にも挙げられていたレンジャーズは、ケガ人続出でア・リーグ西地区最下位に沈み、すでにプレーオフ進出も消滅している。無理をする状況ではないことで、慎重なリハビリが続いているようだ。

 ケガをする前までのダルビッシュの成績は22試合で10勝7敗、防御率3・06、182奪三振。チームが低迷する中でエースとして奮闘し、3年連続のオールスター選出も果たしたが、このままシーズンを終える可能性が高くなってきた。

 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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