黒田博樹が39歳で5年連続2桁勝利の偉業 イチローの存在も心の支えに

40歳のイチローの存在に「僕もまだまだやらないと」

 ヤンキースの黒田博樹投手が3日(日本時間4日)、本拠地でのレッドソックス戦で快投し、39歳にして日本人初の5年連続2桁勝利を達成した。7回4安打1失点で、8奪三振無四球の安定した内容。95球でストライク73球という抜群の制球力も光り、10勝目(8敗)を挙げた。ベテラン右腕の好投で5-1で勝利したヤンキースは連敗を3で止めた。

 35歳から5年連続の2桁勝利。年齢を考えれば、メジャーのハイレベルな舞台で毎年結果を残し続けることは、驚異的と言える。39歳になっても妥協をせず、登板に向けてストイックに準備を続ける。その陰に、日々のトレーニングや自己管理を初めとした想像を絶する努力があることは間違いない。

 なぜそんなことが出来るのか。強靱な精神力に加え、チームメートとなってから2年以上の時間をともに過ごしてきた1歳年上の偉大な先輩が、大きな存在となっている。

「ポジションは違うが、大きいこと。イチローさんの日々の準備を見ていると、僕もまだまだやらないといけないと思っている」

 今季は開幕直後に調子が上がらず、地元メディアから衰えを指摘する声が上がっていた。だが、それもモチベーションに変えた。5年連続2桁という記録を達成できた、もう1つの理由でもある。

「だから(年齢を重ねているから)逆に出来ちゃうんじゃないかなと思う。周りの目を良い意味で覆せる。それが自分の力になっている。アメリカの報道陣も年齢的な見方をする人がいるので、それを力に変えられればと思っている」

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