巨人の優勝マジックが一夜で消滅 広島に自力優勝の可能性復活

ヒースがキレのある投球

 広島に3連勝し、リーグ優勝へのマジック「22」を前夜(4日)に灯した巨人だったが、神宮球場でのヤクルト戦に1ー4で敗北。一夜にしてマジックは消滅した。マジック対象チームだった3位の広島と4位の横浜DeNAが直接対決し、広島が8ー0で勝利したため、カープの自力優勝が復活。まだまだセ・リーグの炎は消さない。

 巨人の先発はここまで4勝7敗の内海哲也。前回登板だった8月29日の横浜DeNA戦では5安打完封勝利を挙げた。しかし、2回に先頭の雄平をフォアボールで歩かせて、飯原には一塁への内野安打を許す。中村に送りバントを決められて1アウト2、3塁とされると、2年目の23歳・谷内亮太(やち・りょうた)にレフトへの犠牲フライを浴びて1点を先制された。4回には飯原に三塁打、中村にタイムリーを浴びて、前半で2失点。6回には中村に2ランを浴び、内海はここで降板した。

 一方、広島は横浜DeNAの先発・高橋尚成(登録名・尚成)の立ち上がりを攻め、初回、ノーアウト満塁からロサリオの併殺打の間に1点を奪った。4回には丸のヒットと盗塁でノーアウト2塁のチャンスを作ると、ロサリオがタイムリーヒット。石原の2点タイムリー二塁打、先発・ヒースのタイムリーなどでこの回4得点し、尚成をKOした。

 巨人に3連敗し、沈みかけていた雰囲気は先発・ヒースが払拭。山内投手コーチが「ここまで3試合の中でボールにキレがある」と評した力強いボールを投げ込んだ。アメリカ出身の29歳、193センチの長身右腕が日本で最長の7回無失点の好投で2勝目。今後も大きな戦力になりそうな予感のするピッチングだった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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