首位・巨人、2位・広島ともに2桁失点で大敗 カープは4点リードを守り切れず、ゲーム差「3」は変わらず

広島は被安打19で11失点、巨人は被安打13で10失点

 セ・リーグのトップを走る巨人と、追いかけるカープ。ともに投手陣が打ち込まれ、2桁安打を浴び、2桁失点を喫した。広島は2連勝で迎えた横浜DeNAとの3戦目で序盤の4点のリードを守り切れず、4-11。首位の巨人もヤクルトに3-10で敗れ、ゲーム差は3のまま変わらなかった。

 広島は横浜DeNA先発の井納から初回に1点を奪うと、3回に木村、菊池のヒット、ロサリオの四球などで2死満塁とすると、松山の走者一掃となるセンターへの3塁打が飛び出し、リードを4点に広げた。

 前夜、完封勝利を挙げた大瀬良に続けと意気込んで先発した同じ新人の九里だったが、3回につかまった。1番・梶谷の1塁への内野安打、2番・山崎のレフトへの2塁打と連打を浴び、ノーアウト2、3塁とされると、グリエルにセンターへのタイムリーを許す。(2塁走者の山崎は本塁でアウト)。DeNA打線に火をつけてしまった。

 3回途中からリリーフした広島・戸田が5回にグリエルに今度はホームランを浴び、2点差に迫られた。6回には3番手の中田が2アウトから松本にライトへの2塁打を打たれると、下園のタイムリーで1点差。7回に中田が2アウトまでこぎつけたが満塁のピンチを招き、石川に逆転の2点タイムリーを浴び、4-5。ベイスターズの勢いを止められず、打者一巡の猛攻を受けた。この回5失点。4-8と差をつけられた。

 4番手の今井、5番手のミコライオも失点し、終わってみれば、被安打19、失点11と投手陣が崩壊してしまった。広島は3番手の中田が6敗目(9勝)。横浜DeNAは3番手の加賀が今季初勝利(1敗)となった。

 巨人は先発の久保裕也が初回にバレンティンに先制の3ランホームランを浴びた。2回にヤクルト先発の小川を攻めて、ロペスの犠牲フライで1点を返したが、好調の山田にタイムリーを浴びる。3回には雄平にもタイムリーを許して、降板。代わった2番手の笠原も4回に山田にホームランを浴びるなど、4回まで巨人は毎回失点。リードをどんどん広げられた。

 6回には長野の四球、橋本のヒットで1、2塁とし、坂本がレフトへのタイムリー2塁打で1点、亀井の痛烈なショートへのタイムリー内野安打でさらに1点を返したが、反撃はここまで。小川が7回3失点と粘りのピッチング。巨人投手陣がその後も失点し、被安打13、失点10と乱調。小川は8勝目(5敗)を挙げた。久保は4敗目(3勝)となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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