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CS争いを盛り上げる横浜DeNAを牽引 相手打者を幻惑する久保康友のクイック投法

セ・リーグのクライマックス・シリーズ争いを盛り上げているのは、横浜DeNAの存在だろう。3位阪神の9月の大失速で4位のベイスターズはタイガースに3・5ゲーム差に迫った。

DeNAベイスターズ

自身の登板試合以外にも“貢献”した久保

 セ・リーグのクライマックス・シリーズ争いを盛り上げているのは、横浜DeNAの存在だろう。3位阪神の9月の大失速で4位のベイスターズはタイガースに3・5ゲーム差に迫った。9日にはFA移籍で加入した久保康友がヤクルト戦に先発し、ハーラートップになる12勝目をマーク。「気を抜いたらやられる。相手にスイングをさせないように意識した」と無四球完封勝利。山田、川端、バレンティンら強力な打線を封じこんだ。

 この試合、ヤクルトの打撃陣は完全に打撃フォームを崩されていた。ある打者は「本当に嫌な投手だった」と半ばあきらめ気味だった。久保のクイック投法にやられたのだった。

 もともと、12球団トップと言われるほど、久保のクイックや牽制は速いと評判だった。クイックとは簡単にいえば、盗塁をさせないように自分のフォームを素早く動かして投げることを指すが、久保はさらにピッチングフォームのクイックに、バリエーションを持っていたのだ。

 同じ直球でもフォームのスピードが微妙に違うため、打者からすると体感速度が変わる。バッティングはタイミングが命。足をあげて、着地するタイミング。バットを始動するタイミング。そこを狂わされると自分のバッティングができなくなり、バットの芯にボールが当たらない。

 久保は強力ヤクルト打線の各打者に対し、すべてタイミングを変えて、投げ込んだため、バッターはそれを打ち損じた。しまいには数人の打者たちがクイックに対応するために、足を着地した状態でボールを待つなど、ステップをやめてまで、久保と対峙した。

 つまりスイングどころか、自分の打撃フォームすらさせなかったのである。その時点で久保の勝ちである。

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