米紙が黒田博樹の今季限りでの引退の可能性を報じる ヤンキース監督は“まだやれる”と確信

「いつも最後の試合のつもりで投げている」

 ここ数年、オフには引退を真剣に考えてきた。その気持ちは、年を重ねるごとに引退へと傾いてきている。ただ、ファンもメディアもチームメートも、黒田が来季もヤンキースで投げてくれることを望んでいる。

 試合後には、衰えを見せない右腕に対して、米メディアから「いい成績を収めていることが、来年への決断に影響することは?」と質問が飛んだ。これに対して、黒田は「そこまでは全然考えられないですね。まだシーズンが終わってないので。あとは、次の登板で投げられなくなる可能性もあるので、まずは終わってからでないと分からないですね」と答えている。

 これを受けて地元紙ジャーナル・ニュースは「次の試合は(黒田にとって)ヤンキースとして最後の試合になる可能性もある上に、現役最後の試合となる可能性もある」と報じた。日頃から「いつも最後の試合のつもりで投げている」と話し、覚悟を持ってマウンドに上がり続けてきた黒田だが、記事ではこの日の発言を“今季限りでの引退を示唆した”と捉えている。

 同紙は、黒田が3年間にわたってメジャー随一の名門球団で偉大な存在であったことを称えている。「今夜の6回2/3のピッチングはまさにピンストライプでのクロダの3年間の典型だった。圧倒的ではないが、完璧なまでに効果的だった」。こう記し、今季序盤は珍しく不安定だったものの、オールスター後の防御率は3・25まで回復したことにも言及している。

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