田中将大が75日ぶりのメジャー復帰戦で6回途中1失点の好投 勝利投手の権利を持ってマウンドを降りる

降板時にはスタジアム中がスタンディングオベーション

 右肘靱帯部分断裂で離脱していたヤンキースの田中将大投手が21日(日本時間22日)、本拠地でのブルージェイズ戦でメジャー復帰した。75日ぶりのメジャーのマウンドで、5回1/3を5安打1失点4奪三振無四球と好投。7月3日のツインズ戦以来の白星となる13勝目の権利を持ってマウンドを降りた。

 田中は先頭、レイエスにいきなり右前打を浴びた。さらに、バティスタには147キロのツーシームが逆球となり、外角に再び右前に持って行かれてしまう。いきなり無死1、3塁のピンチで、エンカーナシオンは内角へのツーシームで遊ゴロ。併殺の間に1点は奪われたものの、続くナバーロは外角低めへの140キロのスプリットで空振り三振に仕留め、最少失点で切り抜けた。

 すると、その裏には捕手のマッキャンが2死から同点弾。すぐに同点に追いついた。

 2回の田中は先頭のジョンソンを三ゴロに打ち取るが、川崎には右翼線への二塁打を許す。それでも、2死三塁となってからスプリットを4連投。最後は空振り三振に切って取った。さらに、3回は初めて三者凡退とペースをつかみ始めた。

 4回は2死からジョンソンに死球を与えたが、川崎内角低めへのツーシームで見逃し三振。相手にチャンスを作らせない。5回は7番ポンペイからの下位打線を三者凡退に仕留めた。

 この日の田中は70~75球がメドとなっていたが、ここで球数は61球に。ブルペンではウォーレンが準備を始めた。すると、5回の攻撃で先頭のガードナーが右翼へソロ。ヤンキースが勝ち越しに成功した。

 田中は6回もマウンドへ上がり、先頭のレイエスにセンター前ヒットを許し、1死後エンカーナシオンにもヒットを打たれたところで降板。復活登板で安定した投球を見せた田中に、スタジアム中がスタンディングオベーションでたたえた。

 田中は5回1/3、70球を投げストライクは48球。防御率は2.47となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY