西武・岸が快刀乱麻のピッチングで13勝目を完封で飾る オリックスは痛すぎる一敗

西武は今季通算1152三振でワースト記録更新も

 オリックス対西武の試合は、西武先発の岸が9回119球を投げ5安打無失点7奪三振と見事なピッチングを見せ、オリックス打線をゼロ封。西武が2-0で勝利した。

 デーゲームでソフトバンクが敗れていたため、勝てばゲーム差を縮められるオリックスは、先発のマウンドへ西を送った。

 試合が動いたのは3回表、西武が1死から栗山がセンターへ3号ソロホームランを放ち、1点を先制する。

 6回表、西は中村を四球で歩かせ、秋山にヒットを打たれたところで降板となった。西はこの日制球が今ひとつ定まらず、5回1/3で与四死球3、投球数は107に達していた。西の後を受けた岸田も踏ん張り切れず、西武は鬼崎がヒットで1死満塁とチャンスを広げ、炭谷がセンターへ犠牲フライを打ち上げて貴重な追加点を奪う。

 好投を見せる岸にとっては、2点のリードで十分だった。最大のピンチは7回裏、ヘルマンのツーベースと坂口の内野安打で2死1、3塁のピンチを作ったが、駿太をセカンドゴロに打ち取り切り抜ける。

 9回裏もオリックスは糸井から始まる好打順だったが、岸は三者凡退に打ち取りゲームセット。2009年に挙げた自己記録に並ぶ、13勝目を完封で飾った。

 西武はこの試合で、今季のチーム三振数が1152となり、2005年に日本ハムが記録した1151三振(136試合)を上回り、ワースト記録を更新した。

 オリックスは岸を打ち崩すことが出来ず、西は自身5連敗となり10敗目(12勝)を喫した。首位・ソフトバンクに肉薄する大きなチャンスを逃した。


オリックス対西武 ダイジェスト【パ・リーグTV】

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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