果たしてイチローの去就は? 現地報道で早くも挙がり始めた来季の所属先候補

「ヤンキースが契約しようとしないなら、それはミステイクだ」

 そんな中で、イチローは最終的に打率2割8分4厘をマーク。7月に2割2分4厘とスランプはあったものの、8、9月は3割1分2厘と好成績を締めくくったことを紹介。そして、こう評価している。

「イチローは以前ほどではないにせよ、まだ打てる。以前ほどではないにせよ、走ることができて、18回中15回盗塁を成功させている。彼はかつてのスパイダーマンではないが、良から優をつけられる守備的な外野手だ。いまだにとてもいい肩を持っている」

 その上で「ヤンキースはもう1度、2年契約をイチローと結ぶべきだ」と提言。一方で、この選択肢が実現する可能性は、現時点では不透明であることも事実。「ヤンキースは彼に帰ってきてほしくないようだ。もしかしたら、イチロー自身がヤンキースからアンフェアに扱われたと感じて自ら去るかもしれない」として「ヤンキースが契約しようとしないなら、それはミステイクだ」とまで記している。

 では、ヤンキースと再契約しなかった場合、どんな可能性があるのか。CBSニューヨークは、同じ大都市を拠点とするメッツをイチローの新しい所属先の候補として挙げている。

 メッツのサンディ・アルダーソンはOBP(出塁率)の高い選手を好む傾向にあり、イチローはその条件には当てはまらないとしつつ、若手の多いメッツにおいて、イチローはクラブハウスにおいても重要な存在になるとしている。

 また、仮にイチローと契約することができれば、メジャー3000本安打、そしてピート・ローズ超えという2つの歴史的瞬間を目の当たりにすることができるのは間違いない。それだけでも、球団や選手にとってはプラスになるというのだ。

「ニューヨークの1、2チームが、史上最も偉大な野球選手の一人であるイチローと契約することを願って」

 記事の最後はこんなことばで締めくくられている。

 一方で、球団公式サイトでもイチローの特集記事を掲載。「イチローは3000安打に残り156本と迫りながらメジャー14季目を終えた。本人は来年も選手を続けることを希望しているが、大リーグチームのどこが彼に機会を与えるか定かではない」との書き出しで現状を説明し「イチローに興味を示すチームは少ない」と記している。

 そんな中で、獲得に動く可能性があるチームとして真っ先に挙げられているのが、ナ・リーグ西地区のパドレス。「パドレスのA.J.プレラーGMはイチローに心酔しており、イチローはパドレスにフィットするだろう」としている。プレラーGMは8月にGM補佐から昇格したばかりの人物だ。

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