稲葉が引退試合を勝利で飾る ルーキー松井との対決に「最後の最後に42歳が19歳のピッチャーと対戦できて嬉しい」

先発の大谷も大先輩の引退試合に気合十分の162キロ

 日本ハムは5日、今季限りでの引退を表明している稲葉の引退試合となった楽天戦を1-0の勝利で飾った。

 この日は大谷が先発。2回を2安打3奪三振無失点で抑え、公式戦自己最速となる162キロも連発。クルーン(巨人)の持つプロ野球公式戦最速記録に並んだ。

「今日は2、3イニングと決まっていたので、まず0点に抑えれてよかったです。間隔も空いていたので真っ直ぐ主体でどれだけ押していけるかを課題にしていましたが、まずまずだったと思います。ただもう少し精度をあげていけない部分もあったので、次の登板までには修正したいですね」

 そう話している20歳は大先輩の引退試合に気合が入っていた様子。

「稲葉さんと一緒にプレーしたのは2年だけでしたが、成長した部分を見せられたらと思って気合はいつも以上に入っていました。2回からはファーストに入っていたのでそれを間近で見てもらえて光栄です」とコメントしている。

 打線も6回1死から西川が左中間へ三塁打を放つと、2死となった場面で陽岱鋼が右前適時打。日本ハムは継投で無失点リレーを披露し、この1点を守り切った。

 稲葉自身は「5番ライト」で先発し、3打数無安打に終わったが、会場からは熱烈な声援が飛んだ。満員の観客が見守った試合に、「ライトの守備に久しぶりについて懐かしいと感じました。ライトとして育ててもらった思いもあるしね。守備についた時には沢山の方に拍手をいただいて嬉しく思いました」。また、楽天のルーキー松井との対決に「最後の最後に42歳が(10月30日で)19歳のピッチャーと対戦できて嬉しいよね」とコメントしている。

 また、この日がレギュラーシーズン最後の本拠地試合となった日本ハムは最終戦で満員の4万1208人を動員。球団発表によると、今季は札幌ドームの4万人超えが6試合となり、4年間で最多となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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