ア・リーグ優勝決定Sは必見の好カード 青木宣親は「ロイヤルズ上位打線の鍵」

MLB公式HPの「ポジション別対決」ではロイヤルズ、オリオールズは“五分”

 青木宣親外野手の所属するロイヤルズは、10日(日本時間11日)からオリオールズとのア・リーグ優勝決定シリーズに挑む。その対戦を前に、MLB公式サイトが両軍戦力を分析し、ポジション別対決の特集を行っている。監督、先発ピッチャー、ベンチなど14部門に及ぶ対決は7対7と“五分”に終わった。

 特集では、まず両軍の長打力に大きな違いを見いだしている。オリオールズは今季レギュラーシーズンでメジャー最多211本塁打、一方のロイヤルズは最下位の95本と対照的だ。ただ、その上で大きな共通点が存在するという。

「両軍の守備はリーグトップ。ゴールドグラブ賞受賞者と驚愕のプレーを見せるアスリートが揃っている」

 こう指摘するように、両軍ともに圧倒的な堅守を誇る。ブルペンの充実も素晴らしく、オリオールズの救援陣の防御率はリーグ3位の3・10、ロイヤルズは5位の3・30であることを紹介し「ゲーム終盤のヒーローはなかなか出現しないだろう」と分析している。

 ア・リーグ優勝決定戦に出場するのはオリオールズが1997年以来、ロイヤルズは1985年以来と、ともに久しぶりの大舞台。華やかさに欠けるとの声もあるが「ピッチングと守備を愛するベースボールファンなら見逃してはいけないシリーズだ」と言及しているように、見所たっぷりの対決となりそうだ。

 ポジション別の対決はキャッチャーからスタート。オリオールズは圧倒的な実力を持つマット・ウィータースがトミー・ジョン手術を受け、長期離脱中。記事では「ニック・ハンドリーとカレブ・ジョセフはウィータースの穴を見事に埋めている」と評しながらも、ロイヤルズのサルバドール・ペレスを総合的に評価し、ペレスが上としている。

 一塁は実力伯仲だとしている。オリオールズは主力のクリス・デービスが薬物規定違反で出場停止中だが、代役のスティーブ・ピアースもレギュラーシーズンで21本塁打、長打率.556と活躍。「代役以上の実力を証明している」と分析されている。

 だが、一方のロイヤルズはエリック・ホズマーがそれ以上に驚異的な活躍を見せている。特集で「すでにゴールドグラブを受賞。そして、今“ホット”だ」と伝えているように、カンザスシティで圧倒的な人気を誇る生え抜きの一塁手はこのプレーオフで打率5割、出塁率6割3分2厘、長打率1.143と衝撃的な数字を叩き出しており、特集の一塁手対決でも僅差でロイヤルズに軍配が上がっている。

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