ア・リーグ優勝決定Sは必見の好カード 青木宣親は「ロイヤルズ上位打線の鍵」

内野は3対2でロイヤルズに軍配

 二塁の対決ではオリオールズ優位と見られている。ロイヤルズのオマール・インファンテは守備面での貢献を評価されているが、オリオールズのジョナサン・スクープは、タイガースとの地区シリーズで打率3割、2打点と打撃好調。「メジャー1年目で大きな脚光を浴びているが、それにひるむ様子はない」と絶賛されている。

 三塁手では、オリオールズのライアン・フラハーティではなく、ロイヤルズの元スター候補生、マイク・ムスタカスに軍配を上げている。ムスタカスについて「ディビジョンシリーズ初戦の本塁打でロイヤルズの英雄の1人となった。かつてのドラフト全体2位であるムスタカスは今季マイナー落ちを経験したが、自分のスイングを取り戻したようだ」と評価している。

 オリオールズのJ・J・ハーディとロイヤルズのアルシデス・エスコバルが比較されている遊撃手ではほぼ互角という評価ながらも、総合的な観点からハーディに軍配を上げている。結果、内野部門は3対2でロイヤルズが優位と見られている。

 一方、外野部門では、レフトは「ロイヤルズの顔」であるアレックス・ゴードンで「間違いなし」と断言。「3年連続ゴールドグラブ賞を受賞し、今年4年連続受賞も確実」と守備力を評価。レギュラーシーズン12盗塁、19本塁打とスピードとパワーも兼ね備えていることも紹介している。オリオールズでは8月30日にホワイトソックスからトレードで加入したアレハンドロ・デアザが活躍。レギュラーシーズン最後の20試合で打率.293、3本塁打、10得点と結果を出したことにも言及しているが、ゴードンの優位性は動かないという。

 センターはオリオールズのスタープレーヤーであるアダム・ジョーンズに軍配が上がっている。「3年連続でオールスターに出場し、レギュラーシーズンでは29本塁打、96打点と3番の重責をしっかりとこなしている」と評価は高い。

 一方、ロイヤルズのロレンゾ・ケインはプレーオフに入ってから守備でビッグプレーを連発し、全米のニュース番組でもハイライトで取り上げられていることが増えている。打撃面でも3番打者として勝負強さを見せているが、記事では「ジョーンズの方がオールラウンドプレイヤーとして上」と分析している。

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