前田健太の広島残留報道がメジャーにも衝撃 米メディア「先発ローテ強化の候補がリストから外れた」

前田のアメリカ上陸に対して悲観論が広がる

 広島の前田健太投手が来季も広島に残留するという日本での報道が、ポストシーズン終了後にストーブリーグの加熱するメジャーリーグにも衝撃を与えている。ニューヨークの地元紙デイリーニューズは「ヤンキースの補強候補、ケンタ マエダはポスティングにかけられないかもしれない。日本の報道によるもの」との見出しで特集している。

 ヤンキースは13日(日本時間14日)にスカウト会議を行い、今オフの補強戦略を練った。しかし、日本でマエケンの残留報道が出たことで、記事では「先発ローテーション強化の候補がリストから外れてしまったようだ」としている。

 2017年に海外FA権を取得する前田が来季メジャーに挑戦するには、球団がポスティングシステム(入札制度)での移籍を了承しなければならない。デイリーニューズは、前田のポスティングによる今オフのメジャー挑戦に否定的な見解を示した広島の松田元オーナーのコメントを紹介。地元メディアには、ヤンキースの田中将大投手に続く「メード・イン・ジャパン」の大物先発投手のアメリカ上陸について、急速に悲観論が広がりつつある。

 米テレビ局CBSスポーツも「広島東洋カープはエース、ケンタ マエダをポスティングにかけるか未定」との見出しで特集。同じく広島の松田社長のコメントを紹介した。

 記事では 「マエダはユウ ダルビッシュやマサヒロ タナカのようなエースではなく、堅実なピッチャーと言われている。『最近、(前田が)来季はヤンキースかレッドソックスでプレーしたいと日本の記者に語った』と言われており、ポスティングにかけられた場合、年俸総額1億2000万ドル(約130億円)の契約を手にできるという予想も出ている」と報じている。

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