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巨人は再び3連敗から巻き返せるか 土壇場で響く、原辰徳監督の言葉力

3連勝しかなくなった巨人。その光景は2012年と似ている。その年、選手としてジャイアンツでプレーしていた中谷仁氏は「やっぱり、あの時のことを思い出してしまいますね」と振り返る。その際の原辰徳監督の言葉は今でも強烈に耳に残っているという。

巨人

開き直って大ピンチを乗り越えた2年前の経験

 セ・リーグの覇者・巨人が窮地に追い込まれた。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージから勝ち上がってきた阪神の勢いに押され、ファイナルステージで3連敗。もうあとがなくなった。巨人が日本一になるには3連勝しかない。

 ただ、状況は2012年と似ている。当時は中日に3連敗した後に3連勝。1位のアドバンテージを含み、4勝の大逆転で日本シリーズに出場した。結果、日本ハムとの頂上決戦も制し、日本一となっている。

 その年、選手としてジャイアンツでプレーしていた中谷仁氏は「やっぱり、あの時のことを思い出してしまいますね」と振り返る。その際の原辰徳監督の言葉は今でも強烈に耳に残っているという。

 中谷氏は当時、CSの出場選手登録はされていなかったが、そこは全員野球の巨人軍。シリーズのミーティングに加わりを話を聞いていた。「監督はあの時、『徳俵に足がかかる状態だが、まだまだ勝負はこれからだ』と僕たちに言いました」。

 徳俵とは、相撲の土俵の東西南北の4か所に一俵ずつ外側にずらして設置してある俵のこと。足がかかっている状態ならば、崖っぷちではあるが、ぎりぎりのところで勝負は決していない。つまり、まだチャンスはあるということを原監督は選手に伝えたかったのだろう。

「監督はそれを気負うことなく、サラリと言っていた。動じない、というか、気持ちを切り替えているというようなドンと構えた感じでした。聞いた選手たちも悲壮感はなく、負けるという雰囲気もなかったです。3連敗後、阿部さんをはじめ、みんな開き直っていました。翌日もいつも通りに始まり、逆転3連勝へと進んでいきました」

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