青木所属のロイヤルズはWSでジャイアンツを攻略できるか 過去のデータで見る相性は?

今季のジャイアンツ戦では好結果を残している青木

 阪神、オリックスでプレーした先発右腕のライアン・ボーグルソンとは、メジャーに来てから3打数無安打ながら、日本時代には2007~2009年の3年間で19打数6安打と打ち込んでいる。しかし、その数字を足しても、現ジャイアンツ所属の投手との対戦成績は55打数11安打の打率2割となっている。

 ただ、このデータを鵜呑みにすることは出来ない。実は、今季の3試合では7打数3安打の打率4割2分9厘。1打点、2得点も挙げており、3四死球を含めると出塁率は6割と高い数字になっている。

 特に、第3戦では2安打2四球3盗塁と大暴れ。その時は1番打者だっただけに、リードオフマンとしての役割をしっかりと果たし、3連勝に貢献していたことが分かる。相手にしてみれば、嫌なイメージが残っているかもしれない。

 そして何よりも、現在のロイヤルズには手が付けられない強さがある。ジャイアンツはブルース・ボウチー監督が掲げる「スモールベースボール」で近年の好成績を残してきたが、ロイヤルズも圧倒的なスピード、美技連発の守備、そしてメジャーNO1とも言われるブルペン陣で、対戦相手を圧倒してきた。

 1つ1つの細かいプレーが勝敗を分ける試合が続くとしたら、2番に座る青木も打撃と守備の両面でキーマンになることは間違いない。今季の相性の良さを生かし、チームの先頭に立ってジャイアンツ投手陣を切り崩していきたいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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