29年ぶりWS制覇に挑むロイヤルズの切り札 青木の同僚は「ウサイン・ボルトにも勝てる」!?

100メートルの世界記録保持者とも比べられるゴアの衝撃のスピード

 青木宣親外野手が所属するロイヤルズの切り札が、ジャイアンツのワールドシリーズ(WS)でも暴れ回ることを誓った。圧倒的なスピードを誇り、代走の切り札として快進撃の立役者となってきたテレンス・ゴアが、21日(日本時間22日)に開幕するWSを前に、100メートル、200メートルの世界記録保持者であるウサイン・ボルトにも勝てると豪語。米全国紙USAトゥデイが報じ、全米で話題になっている。

 今季、開幕を1Aで迎えたゴアは、8月上旬に飛び級で3Aに昇格。さらに、8月31日にはメジャーデビューを果たした。3つのカテゴリーで52盗塁を記録し、失敗は7度。メジャーではポストシーズン(PS)を含めて8盗塁をマークしているが、1度も失敗はない。昇格後、レギュラーシーズンは11試合に出場しながら、記録は1打数ノーヒットで、ジャロッド・ダイソンとともにスピードという強烈な武器を前面に出して、チームに貢献している。

「正直、(現在の状況を)信じようとしているけど、まだ夢のよう。自分がワールドシリーズに出場するだって? それは多分、最後の最後に起こることだと思っていた。ここにいられて、ただうれしい」

 サクセスストーリーについて、ゴアは初々しく話している。

 ポストシーズンではすべて代走として5試合に出場。3盗塁はもちろん、ベースランニングだけでも相手に重圧をかけている。ネド・ヨスト監督は、WSの勝つためにもゴアの存在がロースターに「必要不可欠だ」と話す。

「彼はベンチに座っていたとしても(勝つための)要素を運んでくれる。相手の監督は彼のことを、試合の流れを変える存在として見ているだろう」

 オリオールズとの試合では盗塁こそなかったが、ゴアが代走で出てくれば、相手投手は打者に集中できなくなる。当然、捕手にもプレッシャーがかかる。指揮官はそう例に挙げ、「だから彼が必要なんだ」とその重要さを表現している。

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