WSを前に現地メディアがキーマン特集 ロイヤルズ青木の武器は?

青木の“隠れたメジャー記録”

 21日(日本時間22日)からジャイアンツとのワールドシリーズを迎えるロイヤルズの青木宣親外野手が現地メディアの両軍のキーマン特集に登場し、“隠れたメジャー記録”を紹介されている。ESPNが「ワールドシリーズのプレーヤーランキング50人」との特集の中で報じている。

 特集の1位は2年前のナ・リーグMVPで自身3度目のワールドシリーズ優勝に挑むジャイアンツのバスター・ポージー捕手、2位はナ・リーグ優勝決定シリーズでMVPに選出された左腕マディソン・バムガーナー投手、3位はその体型から“カンフーパンダ”の異名を取るパブロ・サンドバル三塁手。ジャイアンツ勢がトップ3を独占するランキングで、29番目とやや遅めの登場となった青木だが、寸評ではロイヤルズの2番バッターの終盤戦に残した優秀な成績と“偉業”について触れている。

「彼はオールスター後、打率3割1分7厘(218打数69安打)。9月の打率は3割7分9厘でア・リーグ全体で3位だった」

 今季終盤戦に一気にギアを上げた青木はロイヤルズのしぶとさを体現するような記録を残している。特集では「青木の今季の内野安打は27本でリーグ6位にランクしている。(青木がメジャーに移籍した)2012年の開幕以来、彼の残した101本の内野安打はメジャー最多だ」と伝えている。

 青木はスピードを生かしてヒットを稼ぐことも武器の1つ。ヤンキース、イチロー外野手が得意とする出塁パターンでもある。ポストシーズンでは試合の終盤に出塁するたびに、韋駄天ジャロッド・ダイソン外野手が毎試合のように青木の代走で登場。試合の大詰めで、お役御免になってしまうのは日本人ファンからすればやや残念な展開ではあるが、29年ぶりの快進撃を見せるロイヤルズにおいて、その貢献度は評価されている。

 ネド・ヨスト監督がダイソンではなく、青木を先発で起用する理由には2012年以降のメジャー最多の内野安打を誇るなどの高い出塁能力もあるのだろう。勝負所での青木の出塁は、1985年以来となるロイヤルズのワールドシリーズ制覇の鍵を握る重要な要素となるに違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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