FA青木宣親は“売り手市場” 年俸は5倍、10球団にフィット?

これまでの年俸は「間違いなくバーゲンだった」

 記事ではメジャー打者で青木の平均飛距離を下回るのはドノバン・ソラーノ内野手(マーリンズ)、エルビス・アンドラス内野手(レンジャーズ)、エミリオ・ボニファシオ外野手(ブレーブス)の3人のみとしている。またグラウンダーの打球の割合は61・9パーセントで規定打席に達した打者ではメジャー2位の数字だったという。1位はフィリーズのベン・リビア外野手、3位は今季限りで現役引退したヤンキースのデレク・ジーター内野手だったことも紹介。これらの数字から「アオキのパワーの欠如は偶然ではなさそうだ」とした上で、「もしどれか他の技術が衰えたら、急速に価値を失うだろう」とメジャーで重要視されるパワー面の不足には不安があることを指摘している。

 青木がチームメートから愛される性格であることにも触れた上で、FA市場における青木の需要を総合的に分析。評価の高い外野手としてメルキー・カブレラ、コルビー・ラスマス、ニック・マーカキス、アレックス・リオス、トリー・ハンター、さらにキューバからのメジャー挑戦となるヤスマニ・トーマスらの名前を挙げ、青木に関しては「ロイヤルズもアオキの慰留に興味を示しているが、レッズ、ツインズ、メッツ、カージナルス、ブルージェイズ、オリオールズ、レンジャーズ、ジャイアンツ、タイガースにフィットする」と評している。

 来季の契約内容については2年契約で総額1600万ドルと予測。「出塁率に関しては、論理的に説明できるような危険な兆候は見受けられない。1月に33歳を迎えるが、少なくともあと2年間は生産性を維持できる」とし、これまでの3年で総額495万ドルの年俸は「間違いなくバーゲンだった」と表現している。

 1年平均で165万ドルだった年俸が800万ドルとなれば、実に5倍。ロイヤルズからクオリファイング・オファーを受けていないことも他球団が青木の獲得に動きやすい要因とされている。青木に関してはこれまでホワイトソックスやレッズなどが獲得に興味を示している状況が現地で報じられてきた。青木の去就についてさらに複数の球団名が挙がるようになってきており、「青木人気」は高まりを見せている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY