来季も日本人投手がメジャーを席巻? 米野球専門データサイトが4投手の2桁勝利を予想

来季は日本人投手の合計勝利数が過去最多の68勝に?

 ヤンキースからFAとなり、現役引退や古巣・広島へ復帰する可能性も報じられている黒田博樹は、12勝(10敗)と算出された。今季は投球回数が199イニングと4年ぶりに200イニング登板が途切れたベテランは、32試合に先発して182イニングを投げると分析されている。

 今季もヤンキースの先発ローテーションを1人だけ守り抜いた丈夫さと、抜群の制球力で確固たる地位を築いてきた右腕。与四球は岩隈、田中と同じ38個で、WHIPは1・22と予想。来年2月には40歳となるが、防御率は3・72と算出されており、今年(3・71)とほとんど変わらない。メジャーのローテーション投手として十分すぎる成績を残せる数字だ。

 今季途中に悲願のメジャーデビューを果たしたカブスの和田毅も先発ローテーションに入ると予想されている。25試合に登板し、144イニングを投げると分析。今季(4勝4敗)の倍となる8勝を挙げながら、9敗と黒星が1つ先行するとされた。

 防御率も4・12と、今年の成績(3・25)に比べると厳しい数字。最大の目標は1年を通して先発ローテーションを守り抜くことになるが、その中で今季と同じようなピッチングのクオリティーを維持できれば、分析を上回る成績を残せるだろう。

 救援陣ではレッドソックスの上原浩治、田澤純一がともに4勝と算出されており、全員を足すと68勝。日本人投手全員のシーズン合計勝利数は、この予想通りならば、今季の「66」が過去最多だっただけに、来季はさらに記録を伸ばすことになる。

 松坂大輔が日本に復帰し、オリックス・金子千尋はポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍を断念。広島・前田健太の渡米も可能性が低いと見られている中で、新たな歴史を刻むことができるのか。黒田の去就が鍵となり、すべての選手が健康に1年を過ごすことも重要な条件となるが、今回の辛めの分析よりも多くの勝利数をつかむ投手もいるはず。来季も日本人投手の活躍に期待してよさそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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