米国内で依然として高い前田健太の人気 ダイヤモンドバックスは「恋している」

ダイヤモンドバックスの「トップターゲット」と米メディア

 広島の前田健太投手に対するメジャー球団の人気が収まらない。すでに日本では、球団がエース右腕のポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍を認めない方針と複数のメディアで報じられ、そのことは米国にも伝わっている。しかし、先月の日米野球での好投の影響もあってか、獲得に本腰を入れているチームが手を引きそうな気配はなく、米メディアの熱も冷めない。

 特に本気と見られているのが、ナ・リーグ西地区最下位からの巻き返しを目指すダイヤモンドバックスだ。ESPNでは、「全球団のトップターゲットと滑り止め」と題した特集の中で、ダイヤモンドバックスのトップターゲットに「ケンタ・マエダ」の名前を挙げた。

「ダイヤモンドバックスのデーブ・スチュアートGMは、この輸入される可能性のある日本人に恋しているようだ。現時点で、所属球団の広島カープが今冬にマエダをポスティングシステムを通じて(メジャー球団に)獲得可能にするかどうかが問題だ」

 特集ではこう伝えており、前田のメジャー移籍自体が微妙な状況の中で、ダイヤモンドバックスが獲得に向けて情熱を失っていないことを明かしている。新GMのスチュアート氏は現役時代にメジャー通算168勝を挙げた左腕で、往年の名投手の目にも前田はかなりハイレベルと映っているようだ。

 さらに、前田獲得の「滑り止め」として、ジェームズ・シールズ、フランシスコ・リリアーノ、アービン・サンタナの名前を挙げている。いずれも、これまで各チームでエース級の地位を築いてきたピッチャーばかり。メディアの中でも、前田が高く評価されていることが分かる。

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