鳥谷敬はメジャーで成功を勝ち取れるか 日本人内野手に立ちはだかる「壁」

「メジャーには厳しい年齢の壁がある」

 レンジャーズのオドール(二塁)やプロファー(二塁・遊撃)だったり、レッドソックスのボガーツ(遊撃・三塁)だったり、カブスのバエツ(二塁)だったり、最近は20歳前後でメジャーデビューする選手が少なくない。彼らは中南米出身の選手だが、大学を経てプロ入りしたアメリカ人やカナダ人選手でも、プロスペクト(有望株)とされる選手は25歳までにメジャー昇格を果たしている。

 それというのも、彼らと契約を結ぶ際、球団は契約金として100万ドルを下らない高額を支払っているから。つまり、投資した資金を早く回収するべく、生え抜きのスター(候補)として、少しでも早くメジャーの舞台に上げたがる傾向があるためだ。

 これに伴い、選手の年齢層も低くなり、二遊間は30歳を越えると、よほどの実力者でない限り、年俸を買い叩かれることが多い。ある代理人は「メジャーには厳しい年齢の壁がある。30歳が境界線、32歳を越えると契約は難しい」と話す。

 実際、30歳前後に選手の運命は二極化する傾向にあり、冒頭でご紹介したサンドバルやラミレスのように大型契約を勝ち取るスター選手パターンか、1年100~200万ドルの契約で毎年チームを転々とする流浪の仕事人パターンに分かれる。

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