処分を受けた選手が続々と大型契約 MLBは禁止薬物を排除できるのか

処分を受けてもダメージは少ない?

 Aロッドは来季開幕から復帰する。今年1年分の年俸にあたる2500万ドル(約30億円)を受け取ることは出来なかったが、契約は2017年まで残されている。プレーを続ければ、来季以降の3年間トータルで総額6100万ドル(約73億円)を受け取ることが可能だ。1年間の出場停止後に何事もなく復帰できることに、批判の声は少なくない。

 では、ほかの選手はどうなのか。

 ブラウンは2008年から8年総額4500万ドル(約54億円)で契約を結んでいたが、2016年以降も5年総額1億500万ドル(約126億円)で契約を延長することが2011年4月の時点で合意に達していた。今季は打率2割6分6厘、19本塁打、81打点と成績を落としたものの、2020年までは大型契約が残っている。

 スキャンダル発覚当時、タイガースに所属していたジョニー・ペラルタ内野手は50試合の出場停止を受けた後にFAとなり、昨オフにカージナルスと4年総額5300万ドル(約64億円)の大型契約を結んだ。

 これには選手や球団関係者からの猛反発が噴出したが、ペラルタは今季、シーズン後半からクリーンアップに座るなど活躍。カージナルスの地区制覇に大きく貢献した。

 ネルソン・クルーズも処分を受けた大物選手の1人。当時、レンジャーズに所属していた強打者は昨オフにFAとなり、250万ドル(約3億円)減額となる年俸800万ドル(約9億6000万円)でオリオールズと契約した。

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