田中将大らとトリプルエース体制? ボラス代理人がヤンキースにシャーザー獲得のススメ

「トップ3投手で50勝600イニングが有効策」

「ヤンキースの動き? わからない。だが、先発ローテーションのトップ3投手で50勝600イニングを確保できるモデルがヤンキースにとって有効策だ。過去を見ても、クレメンスはナンバー1ピッチャーで、ムッシーナもペティットもナンバー1ピッチャーだった。その方式で彼らは数多くのワールドシリーズを制覇した。更なるナンバー1ピッチャーを加えることは現在の投手陣の保護策にもなる。彼らのイニング数を減らすこともできる。雨よけを与えることができる」

 選手に有利な契約を引き出すためにあらゆる方策をとることで知られるボラス氏は、サンディエゴで開催中のウィンターミーティングで記者に囲まれ、こう語ったという。

 ヤンキースは1998~2000年にワールドシリーズを3連覇するなど、1990年代後半から2000年代にかけて圧倒的な強さを誇った。ロジャー・クレメンスがヤンキースに加入したのは1999年、マイク・ムッシーナは2001年だが、アンディ・ペティットとともにトリプルエース体制を形成した時代の成功例を挙げ、獲得を呼びかけた。

 また、ヤンキースの先発陣には健康面の不安もある。今季、ルーキーながらエース級の活躍を見せた田中は右肘靭帯部分断裂で7月上旬に離脱。シーズン終盤に復帰したが、再発の危険性もある。

 もう1人のエース候補であるマイケル・ピネダ投手は負傷がち。2009年に加入してからエースとして君臨してきたCC・サバシア投手は今年、右膝の手術を受けて全盛期の輝きを見せられるか不安だ。イバン・ノバ投手も今季を棒に振った右肘靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)からの復帰が来年5月下旬の予定だが、かつてのピッチングを見せられるかは分からない。

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