来月退任のMLBコミッショナーの年金は年間7億円超え!?

米メディアが報道も、MLB広報担当は「正確な数字ではない」

 来月で退任するメジャーリーグ機構(MLB)コミッショナーのバド・セリグ氏が、毎年600万ドル(約7億2000万円)という巨額の年金を受け取る可能性が浮上した。ESPNが報じている。

 80歳のセリグ氏は1998年7月にコミッショナーに就任。来年1月25日に退任するため、ロブ・マンフレッド氏の次期コミッショナー就任が決まっている。MLBへの長年の貢献により、600万ドルという巨額な年金が毎年、支払われることになったというが、MLBのパット・コートニー広報担当は「年金額は明らかにしない。年600万ドルは正確な数字ではない」と主張しているという。

 セリグ氏は経営破綻したシアトル・パイロッツを買収し、1970年にフランチャイズをミルウォーキーに移転させた。2005年にマーク・アタナシオ氏に売却するまでは、セリグ一家がブルワーズのオーナーを務めていた。

Aロッドと同レベルの“もらい過ぎ”と批判も

 この巨額年金のニュースを受けたメジャーリーグファンは不満の声を挙げている。ESPNのHP上では、読者からの「Aロッド以上に過払いとなる人間が出現する日が来るとは想像もしなかった」とのコメントも投稿された。

 キャリア後半になり、ようやく禁止薬物排除に本格的に取り組み始めたセリグ氏は昨年、疑惑の渦中にいたヤンキースのアレックス・ロドリゲス三塁手に対して、厳格な態度を貫いた。

 ただ、2007年にヤンキースと10年総額2億7500万ドル(約330億円)の大型契約を結びながら、薬物問題と不振で批判を集めているAロッドと同レベルの“もらい過ぎ”と批判される皮肉な結果に。ファンの想像を遥かに超える高額な年金が、波紋を呼んでいる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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