パイレーツに落札された「韓国のAロッド」 メジャーでの活躍はなるか?

アジア人野手最高額での落札はならず

 韓国ネクセンからポスティングシステム(入札制度)でのメジャー移籍を目指す姜正浩(カン・ジョンホ)内野手(27)の独占交渉権は、パイレーツが手にした。米複数メディアによると、最高入札額は500万ドル(約6億円)だったという。交渉が順調にいけば、韓国人野手として初めてポスティングを経てのメジャーリーグデビューへと進んでいくことになる。

 今季、韓国で国内リーグで116試合に出場し、打率3割5分6厘、40本塁打、117打点の好成績を残した。「韓国のAロッド」の異名を持つ27歳について、当初、米国内では落札額が最大1500万ドル(約19億円)になるとの報道もあった。

 だが、実際には500万ドルにおさまった。イチローがマリナーズに移籍した際の1312万5000ドル(現在のレートで約15億7500万円)を上回るアジア人野手最高落札額には遠く及ばず、ツインズが西岡剛(現阪神)の独占交渉権を獲得する際に費やした532万9000ドル(約6億4000万円)の日本人内野手最高額も下回る結果となった。

 韓国人野手では、大学を中退してカブスに入団した一塁手の崔煕渉(チェ・ヒソプ)が、2002年に初のメジャーリーガーとなった。また、高校卒業後に渡米し、マリナーズに入団した秋信守(チュ・シンス)は4年間のマイナーでの下積みを経て、2005年にメジャー昇格。韓国人外野手として初のメジャーデビューを飾った。

 韓国プロ野球を経てのメジャー球団入りとなれば、姜正浩が初めて。無事にパイレーツと契約し、入団が決まれば、韓国で実績十分の内野手がメジャーでどの程度の成績を残せるかにも注目が集まる。

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