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黒田博樹の“男気伝説” 広島復帰を決断した右腕が米国でも見せた心意気

今回の決断に「男を上げた」という表現は陳腐かもしれない。それは、「真の男」である黒田博樹だから。過去の黒田の「男気エピソード」には枚挙にいとまがない。

過去の「男気エピソード」には枚挙にいとまがない黒田

 ヤンキースをフリーエージェント(FA)となった黒田博樹投手の広島復帰が決まった。メジャー球団の1年20億円とも言われる大型オファーを蹴ってまで、古巣と年俸4億円プラス出来高(推定)で契約した黒田の決断には「男気がある」との賛辞がファンから次々と送られている。

 ただ、今回の決断に「男を上げた」という表現は陳腐かもしれない。それは、「真の男」である黒田博樹だから。過去の黒田の「男気エピソード」には枚挙にいとまがない。

 ドジャース時代の2009年8月15日、ダイヤモンドバックス戦に先発した黒田は、5回まで2安打無失点と好投を続けていた。しかし、6回に悲劇が襲う。代打のラスティ・ライアルが放った打球は、黒田の頭部を直撃するライナーとなった。球場は騒然。その場に倒れこんで動けなくなった右腕は、病院に緊急搬送された

 数日後、黒田は打者のライアルから手紙を受け取った。謝罪の文面に続き、「あなたにけがをさせてまで、私はメジャーで野球をやろうとは思っていない」と自分を責めるライアルの文章が綴られていた。

 当時、まだ26歳だったライアルに対し、黒田は「気にしないでほしい」と関係者を通じて伝えるとともに「僕が野球をやめたとき、彼にボールを当てられたと胸を張れる選手になってほしい」とコメントを寄せ、相手の気持ちを思いやった。

 投手に強烈なライナーが直撃する危険性は、常に存在する。黒田も、その後も何度もピッチャー返しの打球を浴びた。今年になって「今でも怖さがある」と、実際には心の傷が完全には癒えていないことを吐露したこともある。

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