【パ×Full-Count】セを凌駕するパの勢い 躍進の裏にあるリーグビジネス
2015.01.01
今、パ・リーグが熱い。なぜこれほどまでにパ・リーグの躍進が際立つのか。その裏には、パ・リーグ6球団が共同で2007年に設立したパシフィックリーグマーケティング(PLM)の存在がある。PLMの村山良雄社長に話を聞いた。
20150101_murayama2

PLMの村山良雄社長が語る日本プロ野球の未来

 今、パ・リーグが熱い。プロ野球ファン人口の調査結果によると、ファン全体の総数はここ10年で減少傾向にあるが、パ・リーグに限定すれば上昇しており、2004年から2009年で504万人増、さらに2014年までは198万人増で、もうすぐ2000万人に達する勢いだ。10年前にはセ・リーグの5分の1程度だったファン人口は今や2分の1ほどにまで差がつまっており、「人気のセ、実力のパ」という言葉もすっかり死語となりつつある。

 なぜこれほどまでにパ・リーグの躍進が際立つのか。その裏には、パ・リーグ6球団が共同で2007年に設立したパシフィックリーグマーケティング(PLM)の存在がある。

 パ・リーグ各球団の地域密着とリーグ全体の振興への積極的取り込みを企業理念に掲げ、試合のインターネットでのライブ配信等を手掛ける「パ・リーグTV」など様々な事業を推し進めてきた。結果、07年当初に1億8000万円ほどだった売上も、15年は16億円超を見込んでおり、約8倍となる見通しだ。

 以前から積極的にリーグビジネスを展開するメジャーリーグ機構(MLB)も、傘下にあるMLBインターナショナル、MLBプロパティーズ、MLBアドバンスト・メディア、MLBネットワークなどの企業が売上を伸ばしており、PLM調べでは、たとえば、ネットを使った放送やチケット販売などを手掛けるMLBアドバンスト・メディアは01年の36億円の売上が14年には800億円と、約22倍の規模にまで拡大している。

 同様にリーグビジネスに着手し始めたパ・リーグもその成果が着実に実っており、堅調な伸びを示している。2014年公式戦の観客動員でもリーグ記録となる1024万2478人(前年比4%増)を達成した。

 しかし一方で、少子高齢化が進み、趣味趣向が多様化する現代の日本において、全盛期に比べて野球人気が落ちてきているのも事実だ。今後、いかにしてこの難局を乗り切ってくのか。PLMの村山良雄社長に話を聞いた。

――PLMを立ち上げて8年になります。

「12球団がまとまることが一つの大きな強みになりますから、できれば12球団でやりたかったんですけど、なかなか難しいところもあり、とりあえずパ・リーグ6球団でまとまって合理化を図り、何らかの技術展開ができればいいじゃないかということで共同出資をしてこの会社を立ち上げました」

――ここまではどのような成果がありましたか。

「初年度の売上は2億弱くらいだったんですが、それ以降、色々な形でここにおられる皆さん方が努力をしてリーグビジネスを展開し、携帯サイトからパ・リーグTVでのデジタルの動画配信、MD(マーチャンダイジング)の部分などでも6球団で協力してやろうということでやってきました。1球団であればスポンサーも“色”がついて嫌うところを、パ・リーグ全体でやることでスポンサービジネスも展開しやすくなっています。15年はできればデジタル系のところをさらにがんばってやっていくということで、16億超の売上が計画できるのかなと思っています」



1 2 3
日本通運「侍ジャパン」応援特設サイト
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
プロ野球契約更改2015-2016

人気記事ランキング
  • 今日
  • 今週
  • 今月